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シリーズ「受賞者に聞く」第1弾 射水ケーブルネットワーク株式会社

9月になってもまだまだ暑い日が続いていますが、皆さまお元気でしょうか。ブタクサ、セイタカアワダチソウ…鼻水止まらず、目がかゆいいわゆる雑草アレルギーのオオサワです。

今回は日本ケーブルテレビ連盟が主催する「ケーブル・アワード 2024 第17回ベストプロモーション大賞」で準グランプリに輝いた「射水ケーブルネットワーク株式会社」に受賞者の声を聞きました。

受賞した射水ケーブルネットワーク株式会社の皆様
(左から八嶋代表取締役社長、情報システム部企画課 安井副部長、高山専務取締役、情報システム部企画課 杉本主任、牛塚取締役会長)

「ケーブル・アワード ベストプロモーション大賞」はさまざまな地域のケーブル・コミュニケーション活動を讃え、認知向上と各社の活動内容の共有を目的に、優れたプロモーションや施策を表彰します。



人流ビックデータの活用とは??

射水ケーブルネットワークが受賞したテーマは
『人流ビックデータの活用で地域の見える化を実現!』
担当の情報システム部 企画課 主任 杉本桃香さんにお話を聞きました。

企画課の先鋭!杉本さん!

Q 「人流ビックデータの活用とは??」ということですが、こういった取り組みをしようと思われたのなぜですか?

A きっかけは、KDDIの人流分析ツール「KDDILocation Analyzer」を知り、そこで得られる人流ビックデータを自治体に提案しようと考えました。

Q システムを自治体が導入してもよかったのでは?

A 自治体の職員は2~3年で配置換えがあります。例えばシステムを導入しても、操作方法やデータをまとめる手法など担当者が変わるたびに覚えることも難しく、また自治体の職員は他にもいろいろと課題を抱えていらっしゃるので現実的ではないと思いました。
それなら、私たちが各課にヒアリングをして、人流ビックデータから必要な情報を加工した「人流分析レポート」を提案すればよいのではと考えました。

ビックデータをそのままではなく、分かりやすく加工して提供するという、当たり前そうで今までなかった発想が素晴しい!

Q なるほど!確かに今の地方自治体の職員は、実施した事業が「なんとなくうまくいきました。」では通用しなくなっています。予算の使い方が適正だったか、検証結果は出さなければならない場面も多くあるので、こういった分析は非常に役立ちそうですね。
「人流分析レポート」も、元データと見比べても分かりやすく加工されていますね。
作成される際の工夫などはありますか?

上が分析データの元データ、下が杉本さんが分かりやすく加工したデータ。数字の羅列からは分析結果を読み取ることができません…

A 富山県射水市ではEBPM(エビデンスに基づく政策立案)を重要視しています。「人流分析レポート」は地図や天気情報を加えるなど「見やすさ」「分かりやすさ」を意識しています。
私自身数をこなすことでレポートの精度も上がってきていると実感します。またこのレポートを作成するにあたって、「行政の抱える悩みを聞きやすい」「接点ができる」など収穫も多くあります。

上司の安井さんと杉本さん。チームワークの良さはそれぞれの力を出すこと。仕事はダメ出しではなく「こうしたらもっとよくなるんじゃない?」的な進め方!

Q 今回の受賞をきっかけに「人流分析レポート」を利用した新事業に注目が集まったと思いますが、今後の目標などありますか?

A 今後は行政だけではなく、民間企業などもこの「人流分析レポート」を展開して、事業戦略や施策に活用できる提案をしたいと考えております。
また、昨年から市内専門学校のマーケティング専攻の学生に、人流データを活用したマーケティングの重要性を実践的に学ぶ機会をインターンシップや講義で設けています。
データ分析から課題解決の提案まで、学生と一緒にディスカッションする中で、学生や先生方の既存にとらわれない視点やアイデアは非常に新鮮でした。
この事業は社会貢献の一環と考えていましたが、自分自身も「人に教えること」の難しさや自分の知識や経験を再確認する貴重な機会となりました。

お話を聞いて…気になったのは杉本さん!

Q いろいろとお話をお聞きして、私、杉本さんのことが気になって仕方ありません。杉本さんはデータ分析のプロフェッショナルを目指していたのですか?

A いえいえ。もともと「ケーブルテレビ=番組制作」と思って志望しました。実は「14歳の挑戦」でこの会社に来たことがありました。

14歳の挑戦とは富山県内の中学2年生(義務教育学校8年生を含む)が5日間、学校外での職場体験活動や福祉・ボランティア活動等に参加する事業。

Q すごいご縁ですね!じゃあ、中学生の頃から射水ケーブルネットワークに入社したかったのですか?

A そうですね。意識はしていました。ただし、内定をいただいた段階で「制作ではない」と聞いて「ああそうか…」と思いました。実際には営業に配属されましたが、1年も経つとこだわりもなくなりました。
もともと就活中に自己分析で「短所」を伝えるもあって…

(短所)飽きっぽい ⇒(言い換えると)フットワークの軽さ

この部分が活きたと思います。
入社して9年。コミュニケーション能力やプレッシャーへの耐性が試される場面が多い営業6年は、メンタルを鍛えられました。
企画3年目、柔軟な発想が求められる部署ですが、持ち前のフットワークの軽さで頑張ります!

杉本さんのプライベート写真!よさこいチーム「湊や」で踊ります!


おわりに…

今回、インタビューのため射水ケーブルネットワークに伺いました。これまで番組制作の方々との交流はありましたが、企画担当の方にお会いして感じたのは「杉本さん!目がキラキラしててステキやわ~」
ゼロから何かを生み出す人って、元気であることはもちろん
「あなたにお任せしたい」と思わせる安心感がすごくあるなぁと。これからの活躍に期待しています!ありがとうございました。

☟今回取材協力いただいた射水ケーブルネットワーク株式会社☟